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ケータリングカーでラーメン販売

私の夢はラーメン屋を開くことです。今はサラリーマンをやっていますが、いつかは絶対自分の店を持ちたいと思っています。そのためにも連日のように自宅でラーメン研究に励んできました。そして、最近になってようやく人前に出してもいいかもと思えるようなスープが完成したので、思い切ってラーメン屋台を始めてみることにしました。平日の昼間は働いているので、休日の夜だけ出店するサラリーマンの副業としてのラーメン屋台です。土日の夜だけ近所の河川敷にケータリングカーで店を出して、お客さんの反応を確かめています。

私が作るラーメンは豚骨ラーメンです。私はもともと九州生まれの人間なので、もちろん九州流の濃厚な豚骨ラーメンです。今は他県に住んでおりますが、幼少の頃から親しんできた九州とんこつの伝統は私の血肉に染み込んでいます。ラーメンといえばとんこつ。これは絶対譲れない私のDNAとも言えます。そんな豚骨ラーメンを作るためには、本来ならば九州のお店で修行を積むべきなのでしょうが、仕事の関係上それができません。そのため、なんとか試行錯誤しながら、独学で自分の理想とするとんこつスープを作り上げてきました。サラリーマンの副業としてはなかなかの自信作です。お客様がどういう感想を持ってくれるか楽しみでした。

そうして迎えたラーメン屋台初日。一番最初に訪れたお客は初老の紳士でした。只者ならぬ雰囲気を放っており、麺を茹でる私も思わず緊張してしまいます。そうして、差し出したラーメン。私の長年の努力が注ぎ込まれた自信作です。それを一口食べて、ご老人は言いました。「ふむ、よいとんこつじゃ。まだまだ甘いところはあるが、将来に期待が持てる」。そして、そっと名刺を差し出します。それを見て私は驚きました。なんと、このご老人、博多の伝説の名店の主だったのです。思わぬところで思わぬ知己を得て、私は思わずご老人の前に跪き、弟子入りを志願していました。そして、翌日、私は会社をやめました。もはやサラリーマンの副業としてのラーメン屋台ではなく、本気でラーメン屋を目指すことにしたのです。私の人生は、この偶然の縁で急展開したのです。精一杯頑張る所存です。

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